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 ナマコが高級食材として扱われている中国では、養殖も盛んに行われています。しかしながら、大量の抗生物質やホルモン剤などを投与しており、健康なナマコが育たなくなるだけでなく、海の汚染にも繋がっています。日本におけるナマコ養殖では、抗生物質などの薬品を使用することは禁じられており、ナマコの特殊な生態とともに各地域で種苗生産の研究が行われています。

ナマコ種苗生産

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 ISFでは、安全な食品を生産するということを第一に考え、産卵誘発剤を使用せずに、自然界におけるナマコと同様に産卵させる技術からスタートします。そして稚ナマコの天敵であるシオダマリミジンコを除去する技術を確立し、孵化率を高めることができます。さらに、成長に応じた餌の研究開発、徹底した管理のもと屋内で30㎜以上の健康なナマコを育成します。また、30㎜以上の健康な種苗を放流することにより、自然界における生存率が大幅に上昇したデータをもとに、各地域での種苗生産、中間育成、放流までの一連のコンサル業務を行っています。

口腔機能保健との関わり

 ナマコに含まれる成分は豊富で、その機能性の高さから様々な方面から注目を集めています。ISFでは、岩手県生物工学研究センターや岩手医科大学等との共同研究により、「ナマコサポニンの抽出および定量化技術」を確立し、国際特許を出願しております。(PCT/JP2018/030588)

 一般に流通している乾燥ナマコは、その製造過程でサポニンが失われています。製造過程で流出したサポニンを集め、安全な食品として精製するには、高熱処理やアルコールなどの薬品処理が必要になります。ISFの技術では、製造過程で流出する前にサポニンを抽出し、安全な食品として精製することができます。さらに抽出するサポニン量を調節する技術を開発し、粉末状や水溶性状に対応できるため様々な食品加工に活用できます。

 ナマコに含まれるサポニンには、抗カビ作用を持つ成分があります。高齢者や免疫力の衰えた病気治療中の人に発症しやすい口腔カンジダ症もカビの一種です。口腔カンジダ症は重症になると食事を摂ることもできなくなり、介護の現場などでは深刻な問題の一つになっています。
 岩手医科大学における臨床結果により、ナマコサポニンには口腔カンジダ症を抑制する効果があることが確認されていることから、サポニン抽出の技術を使い、口腔保健機能食品の開発、各機能性食品の開発を行っています。